2022年カタールワールドカップはいよいよ決勝トーナメントが始まりますね!
日本チームはグループステージを見事に1位突破ですが、1回戦の相手はなんといきなり前回準優勝国のクロアチアと当たることに…
そこで今回は今後の中継でもよく耳にするであろう、クロアチア特有の名前についてお話ししたいと思います。
クロアチア代表の特殊な姓名
自分がピッチに立っているわけではないけど、クロアチアというチームを分析しよう! と思ってメンバーを見たら、あることに気が付きました
「姓名の最後に ”ッチ” て付いている人多くない? 」 と
実際にメンバーを見ていくと
▽GK
1, ドミニク・リバコビッチ
23, イビツァ・イブシッチ
12, イボ・グルビッチ
▽DF
21, ドマゴイ・ビダ
6, デヤン・ロブレン
3, ボルナ・バリシッチ
22, ヨシプ・ユラノビッチ
20, ヨシュコ・グバルディオル
19, ボルナ・ソサ
2, ヨシプ・スタニシッチ
5, マルティン・エルリッチ
24, ヨシップ・シュタロ
▽MF
10, ルカ・モドリッチ
8, マテオ・コバチッチ
11, マルセロ・ブロゾビッチ
15, マリオ・パシャリッチ
13, ニコラ・ブラシッチ
7, ロブロ・マイェル
26, クリスティヤン・ヤキッチ
25, ルカ・スチッチ
▽FW
4 イバン・ペリシッチ
9 アンドレイ・クラマリッチ
16 ブルーノ・ペトコビッチ
18 ミスラフ・オルシッチ
17 アンテ・ブディミル
14 マルコ・リバヤ
となっており、実にメンバー全体の約70%が姓名に “ッチ” という語尾が入っている結果に。 他にも引退したマリオ・マンジュキッチ(元ユヴェントス)やイヴァン・ラキティッチ(現セビージャ)など探せば沢山存在するでしょう。
ではこんなに “〇〇ッチ” という苗字が多いのはなぜなのでしょうか。
クロアチア人の名前、「〇〇ッチ」とつける理由
クロアチア人の苗字に多く見られる「〇〇ッチ」は「〇〇の子」、「〇〇の出身」、「〇〇の家系」を表します。 ”ッチ” は「-ic」と書きますが、これはスラヴ語圏において上記の意味に共通している言葉なんだそう。
このスラヴ語を話す人たちは元々苗字を持たなかった人種でしたが、時代の変化とともに苗字が必要になったことで、親や職業、出身地にファーストネームをくっつける現在の形になりました。
クロアチアだけではない 「〇〇の子」を表す姓名
“ッチ(-ic)” という名前はインパクトがありすぎて目立っていますが、他の国に目を向けると「〇〇の子」という意味を表す苗字は意外に多いようです。
アイスランド人の「〇〇ソン」や、ノルウェーなどの北欧でよく、見られる「〇〇セン」
アラブ系では「〇〇・ビン・〇〇」だったり、ロシア人に多い「〇〇スキー」はチャイコフスキーなどが有名ですよね。
苗字ではないですが似ている例でいうと、ネイマールJr.やロバートダウニーJr.のように名前の最後にJr.が付く場合。 これも同様に、juniorという言葉の意味通り、「〇〇の子」を意味する名前です。
欧米では「息子に自分の名前を継がせたい」という理由から子どもの名前に父親の名前を付ける風習が存在します。 ちなみにJr.が自分の息子に名前を継がせるとき、名前の最後にローマ数字の3をつけるそうです。 裕眼人でいうと、ラッパーであるエミネムの本名は「Marshall Bruce Mathers III」とローマ数字の3が入っているのがわかりますね。
最後に
苗字や名前に含まれる意味というのはその国の歴史などを感じられるので調べていて非常に面白いですね。 日本においても苗字の中に入る「田」という字の読み方は東か西で異なるなど、他にもさまざまです。 皆さんもお暇なときな気になったらぜひ苗字の歴史について調べてみてください!
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